競技規定

◆ はじめに

一般社団法人ダーツオブジャパンオーガニゼーション(以下、「DOJO」といいます)は、老若男女問わず、日本のダーツ競技の普及と発展に貢献すると共に、競技する者の健全な育成及び発達に寄与することを目的とする。

◆ マナーについて

  1. ダーツはダーツボード以外に向けて投げてはいけない。
  2. プレイ中は、ダーツボードと投げている人の間を横切ってはいけない。
  3. ダーツを投げている人の視界に入る場所にいてはいけない。
  4. 対戦相手がダーツを抜き終わり、スローイングラインの後方に戻ってくるまで構えに入ってはいけない。
  5. 試合前後は『お願いします』『ありがとうございました』のあいさつを忘れない。
  6. 審判、コーラー、スコアラー、スコアキーパーにも礼を尽くす。
  7. 対戦相手が投げているとき騒がない。
  8. 投げやりな態度を取らない。
  9. リードしても浮かれない。
  10. わざと遅く投げたりスローイングを途中でやめたり、まぎらわしい投げ方をしない。

◆ 部門分けについて

DOJOには以下の4部門があり、使用するボードや距離、ルールが異なる。

  • スティール
    使用するボードは13.2inch、ボード中心までの高さは173cm、ボードまでの距離は237cm
  • ソフト
    使用するボードは15.5inch、ボード中心までの高さは173cm、ボードまでの距離は244cm
  • キッズ ※小学2年生以下の方が対象
    使用するボードは15.5inch、ボード中心までの高さは133cm、ボードまでの距離は180cm
  • チェアダーツ ※車椅子利用者や(イスに)着座した状態で競技に参加する方が対象
    チェアダーツではボードの大きさに対応して距離が変わります。
    13.2inchの場合は237cm、15.5inchの場合は244cm、ボード中心までの高さは133cm

※主催者による特別な規定が設けられていない場合、以下の規定を適用する

◆ 用具及び設備について

ダーツ
選手は使用するダーツを各自用意すること。
使用するダーツは長さ30.5cm未満、重さ50g以内とする。
但し、主催者がこれらの規制を設けない場合はこの限りではない。
ダーツボード
試合で使用するダーツボードはDOJO公認のボードとする。
設置する高さは、床面からダーツボード中心まで173cm(スティール、ソフト)、133cm(キッズ・チェアダーツ)の2段階とする。
また、ダーツボードの大きさは13.2inch(スティール)と15.5inch(ソフト・キッズ)の2種類とする。
スローイングライン
ダーツボード前面から床面まで垂線を引き、垂線と床面との接点から237cm(スティール)、244cm(ソフト)、180cm(キッズ)の位置に、ダーツボードと平行にスローイングラインを設置する。
※チェアダーツではボードの大きさに対応して距離が変わります。13.2inchの場合は237cm、15.5inchの場合は244cmとなります。

◆ ドレスコードについて

開催される大会により異なりますので、大会要項にてご確認をお願い致します。
また、会場の都合で服装の指定を受けた際は必ず従うこと。

◆ 禁止事項

  • 競技中のアルコール摂取は禁止とする。

◆ 投げ方について

  • スローイングは手で行わなければならない。
  • ダーツを同時に複数本投げてはならない
  • スティール部門では、ダーツボードに刺さらず落ちたダーツは再度投げることができない。
  • ソフト・キッズ・チェアダーツ部門では、審判や対戦相手が認めた場合に限り、ダーツボードに当たり刺さらず落ちたダーツは投げ直すことができる。但し、ダーツボードに当たらず落ちたダーツは投げ直すことが出来ない。
  • スローイング中に足がスローイングラインより前に出て投げたダーツは無効となる。

◆ コーク(ミドル)について

【共通】

  • ゲーム開始前に先行後攻を決定する際、及び規定ラウンドに達し勝敗が決していない際は、コーク(ミドル)を行い決定する。
  • 投げる順番はコイントス又はじゃんけんにより決定する。
  • コーク(ミドル)を行う際は、対戦両者(チーム戦の場合はその代表者)がダーツボードの中心に向かってそれぞれ1本ずつダーツを投げ、中心に近い方が先攻、またはレッグの勝利を得る。
  • 先攻を得たプレーヤーは奇数レッグを先攻、偶数レッグを後攻とする。
  • ダーツボードに刺さらなかった場合、刺さるまで再投できる。
  • 後に投げたプレーヤーのダーツにより、先に投げたプレーヤーのダーツがダーツボードより落下した場合は、両者再投となる。その場合先攻後攻を入れ替える。
  • コーク(ミドル)の勝敗または再投の判定を行うまで、ダーツボード上のダーツに触れてはならない。触れた場合はダーツに触れたプレーヤー、またはスコアラーが所属するチーム側がコーク(ミドル)の敗者となる。

【ハードダーツの際】

  • 両者がインナーブル若しくはアウターブルに刺さった場合、またはアウターブル外側リングからの距離をスコアラーが判断できない場合は、ダーツを抜き、両者再投とする。
  • 両者再投の場合は、ダーツボード上のダーツを抜いた上、投げる順番を入れ替えなければならない。
  • ダーツボード上のダーツを抜かずに投げた場合は、そのスローを無効とし、ダーツを抜きその順序でそのまま両者再投する。
  • 先に投げたプレーヤーがインナーブル若しくはアウターブルに刺さった場合、後に投げるプレーヤーがそれを認めたうえでそのダーツをダーツボードから抜き、投げることができる。

【ソフトダーツの際】

  • コークでは先に投げた選手のダーツは抜かない。次に投げる選手は、そのままの状態で投げる。但し、先に投げた選手のダーツがインナーブルのセンターホールに入った場合、後で投げる選手は、そのダーツをダーツボードから抜くことを要求できる。
  • 両者の投げたダーツが中心から同じビット数だった場合は、もう一度やり直す。その場合、先攻後攻は入れ替える。

◆ 得点記録及び審判

  • 各競技の審判は、大会において主催者が認定する。スコアキーパー、スコアラー、コーラーも同様である。
  • 得点を記録する際、スコアキーパーが記録を行うまでダーツがボードに刺さっていなければならない。
  • 計算、記入間違いは、自分(チーム戦の場合は自分のチームの選手)が投げる前に申告を行い、訂正を行うこと。訂正を行わない場合はそのままの結果となる。
  • 基本的に得点はスコアラーによってスコアボードに記入されるが、スコアラーがいない場合は選手によって記入される。
  • コーラー、スコアラー、スコアキーパーらは、選手に得点及び残り点数を教えることはできるが、アレンジ、フィニッシュ等の方法を教えることはできない。